四人囃子/一触即発

ぼくにとってのはっぴぃえんどが「風をあつめて」と「夏なんです」だったように、四人囃子はといえば、これはもう「おまつり」と「一触即発」に決まっている。

いいから「おまつり」のイントロを聴け。たゆたうようなそのギターを。この音色を。
そしてアルバム・タイトルの「一触即発」。ガリガリと岩をも砕く重量級地底戦車めいた推進力を、破壊力を聴けってば。

日本初(74年リリース)にして今なお最高峰に君臨するプログレッシヴ・ロックだとか、天才ギタリスト森園勝敏の登場だとか、実は秋吉久美子のアルバムでバックを務めていたのは彼らだったとか、学生バンドだった頃の姿が群ようこ作「都立桃耳高校」に描かれているとかそんなことはまぁ置いて。

2003.06