齊豫/天堂鳥
いくつかある齊豫の英語アルバムのなかで最初に聴いたのが88年のこの作品。
ナナ・ムスクーリ、スザンヌ・ヴェガ、マイク・オールドフィールドといった有名どころもカバーされているが、最も興味深く、また聴き応え十分なのはエイミー・スチュワートの「パラダイス・バード」、すなわちタイトル曲でもある「天堂鳥」だ。
どこまでオリジナルを尊重し、どこから台湾アレンジなのか判断しかねるが、すべてメイド・イン台湾だといわれても納得するしかない音にして曲調だ。エイミー・スチュワートは70年代後半に「ノック・オン・ウッド」のヒットで知られたアメリカの歌い手らしいが、もともとエキゾチックな曲だったのか、それとも台湾勢の手にかかってすっかり化けたのか、ぜひオリジナルを聴いてみたいものである。
2002.05 |