CLANNAD/CLANNAD

いくつかあるクラナドへの入り口の最もポピュラーなものは、二昔前ならU2、一昔前からはエンヤということになるのだろう。そのエンヤの兄、姉、叔父たちによる、ゲール語で家族を意味するというクラナド、73年のデビュー・アルバムがこれ。

30年が過ぎようかという今、よく言えば素朴、悪くいえばキレのないもっさりとした演奏を聴くのはさすがにつらいものがある。しかし、アイルランド最後の吟遊詩人といわれる盲目のハープ奏者オカロランの「Mrs. McDermott」にはそんな素朴さが最もよく似合っているようだ。

2002.03