ナーディア/スーペル・エ・ジボタッド

ブルガリア歌謡を聴くのは2度めだが、なんの情報もなく、ジャケットのキリル文字もなければ、どこの国の音楽なのか、ぼくなんぞには絶対にわからない。それほどこれはポップでバラエティに富み、なおかつエキゾでオリエンタルだ。

かの国でのオリエンタル路線は定番なのだそうだが、南に下ればトルコという位置関係を確認すればそれも納得。口タブラまで飛び出すインド風味といい、シャンソンを彷彿とさせる流麗な旋律といい、そこはかとない中東っぽさといい、これが文化の要衝地帯の音楽というものなのかもしれない。

こういうのを聴くと、めまいがしそうなほどぼくはうれしい。さらにウヒウヒもののジャケット。特に新体操の選手かと見まがうばかりの裏ジャケ(右)。安易に想像されるイケイケゴーゴーだけではないその音楽との落差がまたニヤニヤを誘うのだ。

ところで8曲め、これをオフラ・ハザだといわれたらぼくは信じてしまいかねない。そのちがいがアナタにはわかるか?

2005.04