OFRA HAZA/TEMPTATIONS
82年の作品。こちらは裏ジャケだが、誤った印象を持っていたぼくは、ここでの彼女の姿にちょっとした衝撃を受けてしまった。黒い下着が透けて見えるぞ。いいのか。おい、本当にいいのか、と。
肝心の音の方はといえば、中東色はまったくなく、旋律からアレンジ、音色に至るまで、古臭くはあるが欧米のポップスと大差ない。ただ、喉の奥から発声されるようなヘブライ語の響きが、メイド・イン・イスラエルを主張しているかのようだ。
特筆すべきは「EVERYDAY A NEW YEAR」という曲の出来のよさ。流れるような旋律はまるでサンレモ優勝曲のような優雅さだ。これはさぞかしヒットしたろうなと思われる。
2002.02 |