キム・ワンソン/第3集

キム・ワンソンといえば、幼女めいた不安定な歌いっぷりが魅力だが、もちろん曲のよさに大きく救われてもいるのだ。

収められた楽曲のほとんどは、フォークシンガーとして名高いイ・ジャンヒの作品であるというが、圧巻なのはやはり冒頭だ。これを豪快といわずしてなんと言おう。こんな展開、韓国にしかない。

そんな曲を与えられた彼女の歌唱がまた力業というかなんつうか、技巧とかそういった代物では全然ない。痛快だ。

2002.01