PAPAYA/2

人気上昇中らしい韓国の3人娘パパヤの、2002年にリリースされたセカンド。

この手のグループにありがちな不安定さは微塵もなく、それぞれが確かな歌唱力を備えていることは一聴すれば明白だが、ソロよりもやはりコーラス・パートが聴く者のなごみを誘う。その声の重なり具合はあくまで甘くあくまで軽やか。少女期ならではの声というやつだろう。そのはかなさが美しい。

聴きどころは、いかにもなオープニングから一転したトロピカル・ムードで意表をつく2曲め、ノリよくいかにもステージ栄えしそうな6曲めと10曲め、そして降り注ぐ陽光のようなサンバで迫る7曲め。

特に7曲めが誘う幸せ気分は特筆ものだ。これ1曲で、おそらく人生は色を変える。というのは言い過ぎだとしても、犬猫や幼児とともにさえ踊りだしたくなるような、全種族全年齢を対象にしたような曲調と、可憐極まりない歌声は、必ずや聴く者の気持ちを高揚させることだろう。月曜朝の情報番組での使用を切に望むものである。

で、ぼくのお気に入りはというと、すでに見抜かれているかもしれないが、向かって左のカン・セジョン、21歳(笑)。ところで、10曲めで妙に耳に残る歌詞「モガモッチ」とはなんだろう。食べられるのか。

2003.03