ソウル・フラワー・ユニオン/ワタツミ・ヤマツミ
ニューエスト・モデルとメスカリン・ドライヴという2組のロック・バンドが合体した異色ユニットの、94年のセカンド・アルバム。
歌える女性ふたりを擁しながら、それを存分に使いこなせていないのがぼくには不満だが、これは中川敬のヴォーカルが好きになれないといっているのに等しい。
でありながら愛聴しているのは、沖縄とアイルランドと中南米のおいしいとこ取りしたような佳曲「レプン・カムイ(沖の神様)」の存在ゆえ。ここでの女声コーラスと掛け声には、とらわれていた魂が解放されていくかのようなカタルシスを覚えてしまう。これで高揚するなという方が無理だ。
2002.03 |