SHIMA/rasa

マレーシアでロックといえば、長らくこの人、シマだったそうだ。ギンギンのロックだったらしい。「だそうだ」とか「らしい」とかしかいえないのは、ずいぶんポップな作りだと評された97年のこの作品で、ぼくは初めて彼女の歌を聴いたからだ。

しかし、それにしたって十分これはロックだ。冒頭のギターを聴いてみるがいい。そのフレーズ、その音色、これが確信犯でなくてなんだ。ロックたらんとする固い意志の表明そのものではないか。

ずいぶんなベテラン、大御所といったイメージを勝手に持っていたので、どこか幼さを残したような声は意外だったが、タメを効かせた歌いっぷりはやはり見事だ。

2002.01